家相は、建築業界、特に設計者や建築家からは敬遠されがちです。私もかつては、家相や風水が嫌いでした。なぜなら、設計者の腕の見せ所である間取り計画が、迷信めいた家相のルールに縛られるのは本意ではないと考えていたからです。しかし家相を深く学ぶことで、それが単なる迷信ではないことが分かりました。日当たり、風通し、土地の性質、人の動線、そして安全に、安心して住むための知恵など、先人たちが培ってきた古来の「住まいの環境学」であることが見えてきたのです。家相は古い知識でありながら、現代の家づくりにおいても押さえておくべき重要な要素が家相にはたくさんあります。その知識を深めるほど、現代の住宅の多くがこの環境学を無視していることに気づくことができました。