講師として試行錯誤。
母校から講師のお話をいただき、気がつけばもう5年目。
毎年同じ授業であっても、生徒が違い、業界の市況も違い、毎回試行錯誤の繰り返しです。
生徒の反応も毎年違うので、楽しさもあり、プレッシャーもあり、そこに僕としてはやり甲斐を感じているわけです。
「試行錯誤」と書きましたが。。。
学校で決められた授業ですので、学校として生徒に身につけて欲しい知識・技能があるわけです。
その知識・技能に生徒自らが、意欲を持って取り組んでもらうようしてらもうには?
僕が実践しているのは
・この授業で何をするのか。
・この授業で身につけてほしい知識・技術。
・身につけた知識・技術は、社会人になってから、どう役に立つか。
この3つを、授業の最初に1時間を掛けて説明をすることにしています。
また、授業を専任の先生方と打ち合わせして、授業が関連し合うようにしています。
1つの授業が「点」で、関連してそれぞれの知識がつながっていく。
それを生徒が気づくことで、建築の知識・技術を身につけていくことを実感してもらいます。
その実感をしてもらい、学び続けることを社会人になってからも習慣としてほしいからです。
何故そのようになってもらいたいか?
それは建築業界では社会人になってから「知識・技術」を磨き続けることができるか、できないかで、
その人の仕事のポジションは決まってきます。
建築の世界では「学び」は一生続くのです。
最近の学生は、利口です。
自身に役に立つことだと理解できれば、しっかり取り組んでくれます。
その生徒達は、社会人になってからも「知識・技術」を磨き続けてくれると思っています。
さて、今年度もコロナによりオンライン授業、学校での感染対策など、様々な制約がありましたが、
学校や生徒の努力で、今季は学校全体が休講になるような事態もなく、7月末で前期授業が終了しました。
授業が予定通りの回数を実施できたので、コロナ前からやってみたいと考えていた実験的なことを取り入れてみることができました。
課題に取り組む時間がしっかり確保できたので、生徒達が取り組んでくれた課題は力作が出揃いました。
一方通行になりがちな「オンライン授業」でも、生徒とコミニケーションをとる機会を多く持つことができました。
制約というのは何時でも存在します。
「コロナ」も授業を進める上では、大きな制約です。
ですが「制約」を理由に、指導する立場の人間が、授業での「試行錯誤」を怠れば、その授業は死んでしまいます。
生徒にとって、貴重な学びの時間である授業を、そのようにしてはいけません。
成長していく生徒を見送りながら、また後期、来期へ「試行錯誤」を続けていこうと思います。
2年生は卒業まであと半年。
「社会人になる準備」と「卒業制作」しっかり取り組んでほしいと思います。
がんばれ!